外貨建て資産の基本 – 円建て資産との違いとリスクを解説

外貨建て資産とは

外貨建て資産とは、円ではなく、米ドルやユーロなどの外国通貨で保有・取引される資産の総称です。外貨預金、外国株式、外国債券、外貨建て投資信託など、その種類は幅広く、国内の資産だけでなく海外の資産にも投資したいと考える投資家にとって、選択肢のひとつとなっています。

外貨建て資産の種類

  • 外貨預金:円を外国通貨に交換し、そのまま外貨のまま預け入れる預金です。
  • 外国株式:海外の企業が発行する株式に投資するものです。
  • 外国債券:海外の国や企業などが発行する債券です。
  • 外貨建て投資信託:外国株式や外国債券など、外貨建ての資産で運用される投資信託です。

このように、外貨建て資産といっても、預金から株式、債券、投資信託まで幅広い商品が含まれます。

為替レートと為替差損益の仕組み

外貨建て資産を理解するうえで欠かせないのが、為替レートの仕組みです。為替レートとは、円と外国通貨を交換する際の比率のことで、日々変動しています。

例えば、1米ドル=100円のときに1万円を米ドルに交換すると100米ドルになります。この100米ドルを、1米ドル=110円のとき(円安のとき)に円に戻すと、1万1000円になります。逆に、1米ドル=90円のとき(円高のとき)に円に戻すと、9000円になります。

このように、外貨建て資産を保有していると、資産そのものの価格が変動しなくても、為替レートの変動によって円換算額が増減します。円換算額が増える場合を為替差益、減る場合を為替差損と呼びます。

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外貨建て資産はどこで買えるのか

外貨建て資産は、種類によって購入窓口が異なります。

外貨預金は、銀行の窓口やインターネットバンキングを通じて購入することができます。多くの銀行で取り扱われており、比較的身近な外貨建て資産といえます。

外国株式、外国債券、外貨建て投資信託については、証券会社を通じて購入するのが一般的です。証券会社によって取り扱う国や銘柄が異なる場合があります。また、これらの商品の一部は、NISA口座を利用して購入することも可能です。

なお、証券会社で外国株式や外国債券を直接取引する際には、通常の証券総合口座とは別に、「外国株式口座」等の名称の口座を開設する必要がある場合があります。一方、外貨建て投資信託は、通常の証券総合口座で購入することができ、外国株式口座は不要です。

外貨建て資産のリスク

外貨建て資産には、円建て資産にはない特有のリスクがあります。

  • 為替変動リスク:為替レートの変動により、円換算額が増減するリスクです。円高が進むと円換算額が目減りする可能性がある一方、円安が進むと円換算額が増加する可能性もあります。
  • カントリーリスク:投資先の国の政治・経済情勢の変化により、資産価値が変動するリスクです。
  • コスト:円と外貨を交換する際には、為替手数料がかかります。頻繁に売買を行うと、このコストが積み重なる点にも注意が必要です。

為替ヘッジについて

外国債券や外貨建て投資信託などの中には、「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」という選択肢が用意されている商品があります。

為替ヘッジとは、為替予約などの取引を利用して、為替レートの変動が資産価値に与える影響を軽減する仕組みのことです。「為替ヘッジあり」の商品を選ぶと、為替変動リスクを抑えることができますが、その分「ヘッジコスト」と呼ばれる費用がかかり、これが収益を押し下げる要因になります。一方、「為替ヘッジなし」の商品は、ヘッジコストはかからないものの、為替レートの変動の影響をそのまま受けることになります。

外貨建て資産のメリットとデメリット

外貨建て資産のメリットとしては、円建て資産だけでは得られない分散効果が期待できること、外貨と円の金利差によっては、より高い利回りが期待できる場合があることが挙げられます。一方、デメリットとしては、為替変動により円換算額が目減りする可能性があること、為替手数料等のコストがかかることが挙げられます。

なお、これらのメリット・デメリットは、為替ヘッジの有無によっても変わってきます。為替ヘッジありを選ぶと為替変動リスクは抑えられますが、その分ヘッジコストがかかり、金利差による収益機会が縮小することがあります。

まとめ

外貨建て資産は、円ではなく外国通貨で保有・取引される資産の総称であり、外貨預金から株式、債券、投資信託まで幅広い商品が含まれます。為替レートの変動により円換算額が増減する点が、円建て資産との大きな違いです。

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