特許取得できる発明の条件

20160314

はじめに

これまでに特許を取得するための手続き等について説明しましたが、今回は特許を取得することができる発明について説明したいと思います。

特許を取得するためには、特許庁に対して手続きをする必要がありますが、具体的な手続きについては、特許を取得するまでの道のりをご覧ください。

発明が満たすべき要件

さて、手続きをすれば特許を取得できるかと言えば、そう簡単な話ではありません。特許を取得したい発明が所定の要件を満たしていなければ、特許を取得することができないのです。

発明が満たすべき要件として代表的なものとして、「新規性」と「進歩性」というものがあります。他にも必要な要件はありますが、今回は「新規性」と「進歩性」にフォーカスを当てて説明します。

新規性とは

「新規性」というのは、すでに知られているものではないことを意味します。すなわち、世の中には存在しないものであるということです。

特許権を取得すると、特許権を保有している人以外の第三者は、その特許権の発明を使うことができません。そのため、世の中にすでに存在するものに対して、特許権を付与することは妥当ではありませんよね。

新規性について具体的なモノで説明しますと、

glasses

仮に、黒いメガネ(画像上)だけが世の中に存在していて、赤いメガネ(画像下)はこれまで世の中に赤いメガネは存在していなかったとしましょう。

そんなとき、赤いメガネを発明すると、赤いメガネは新規性を有すると言うことができます。

つまり、どんな些細なことであっても『違い』さえあれば、そのモノは新規性を有することになります。

進歩性とは

次に、進歩性です。「進歩性」というのは、容易に発明できるものではないことを意味します。

「新規性」と同様に、世の中にすでに存在するものから容易に発明できるものに対して、特許権を付与することは妥当ではないからです。

同様に具体的にメガネの例で説明すると、赤いメガネは存在していませんでしたが、赤いメガネは黒いメガネの色を変えるだけで簡単に作れてしまいそうな感じですよね。

そうすると、赤いメガネは黒いメガネから簡単に(容易に)思いつく(発明できる)ものであるため、赤いメガネは進歩性なしということになるかもしれません。

ただ単に色を変えただけなので「進歩性」がないのかというと、そういうわけでもありません。

例えば、ノーベル賞を受賞したことで有名な青色LEDは特許権が認められています。それまでのLEDではなかった青色のLEDを発明したものです。

ではなぜ、色が違うだけで特許になったのかというと、それまでは青色のLEDを作ることができなかったということが一つの理由です。つまり、それまでのLEDの原理では青色の光を発することができなかったため、青色LEDを発明することは容易ではなかったということです。

まとめ

「新規性」の判断については、違いがあるかないかで判断するので、比較的簡単に判断できるかもしれません。

しかし、「進歩性」の判断については、経験と専門的な判断が必要になってきます。そのため、特許を取得するためには発明の「進歩性」というものが必要であるということだけ頭に留めて、専門家である弁理士さんに相談してみるのが得策ではないでしょうか。

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